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認知症の親が歯医者を嫌がるときの対応方法
ーーはじめに|「歯医者に連れて行きたいのに嫌がる…」と悩むご家族様へーーー
「歯が痛そうだから歯医者に連れて行きたいけれど、本人が嫌がってしまう」
「以前は歯医者に行けていたのに、最近は『行きたくない』と言うようになった」
「認知症がある親を、どうすれば歯科医院へ連れて行けるのかわからない」
このようなお悩みを抱えているご家族様は少なくありません。
認知症のある方にとって、知らない場所へ行くことや、見慣れない人に口の中を診てもらうことは、
不安や緊張につながる場合があります。また、歯科医院までの移動そのものが負担になっているケースもあります。
ご家族様としては、「何とか歯医者に連れて行かなければ」と思う一方で、
無理に連れて行くことで本人との関係が悪くなってしまうことを心配される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、歯科受診を諦める必要はありません。
お一人での通院が難しい方には、「訪問歯科」という選択肢があります。
歯科医師や歯科衛生士がご自宅や介護施設等へ訪問し、必要な歯科診療や口腔ケアを行います。
この記事では、認知症の親御様が歯医者を嫌がる理由から、
ご家族様ができる対応、訪問歯科を利用するメリット、相談方法まで詳しく解説します。
ーー第1章|なぜ認知症の親は歯医者を嫌がるの?ーーー
認知症のある方が歯科医院への受診を嫌がる場合、単純に「歯医者が嫌い」という理由だけではないことがあります。
認知症によって、環境の変化や人との関わり方に対する不安が強くなることがあるためです。
例えば、
・初めて行く場所だと不安になる
・何をされるのかわからず怖く感じる
・口の中を触られることに抵抗がある
・待合室で長時間待つことが負担になる
・外出そのものに疲れてしまう
・歯科医院へ行く理由を理解することが難しい
といったことがあります。
ご家族様からすると、「虫歯を治すためだから行こう」と説明すれば理解してもらえると思われるかもしれません。
しかし、ご本人様にとっては、その説明だけでは不安を解消できない場合があります。
特に、認知症の症状によっては、「なぜ歯医者へ行くのか」「何をされるのか」という見通しが持てないことが、
不安や拒否につながることがあります。
そのため、「どうして行ってくれないの?」と考えるのではなく、「何が不安なのだろう?」という視点から考えることが大切です。
無理に説得するよりも、ご本人様の気持ちを受け止めながら、負担の少ない方法を探していきましょう。
ーー第2章|無理に連れて行く前に、ご家族様ができることーーー
認知症の親御様が歯医者を嫌がる場合、まずは無理に連れて行こうとせず、受診への抵抗感を少なくすることを考えてみましょう。
・「歯医者に行こう」と繰り返し説得しない
何度も「歯医者に行かなければ」と説得されることで、不安が強くなってしまう場合があります。
「お口の状態を見てもらおうか」、「少し相談してみようか」など、できるだけ安心感のある言葉で伝えてみるのも一つの方法です。
・ご本人様の不安を否定しない
「怖くないから大丈夫」、「痛くないから行こう」と否定するのではなく、
「歯医者さんはちょっと不安だよね」、「まずは相談だけしてみようか」と気持ちを受け止めることも大切です。
・体調の良い時間帯を選ぶ
認知症の方は、時間帯によって気分や体調に変化が見られることがあります。
比較的落ち着いている時間帯に受診できるようにするなど、ご本人様の生活リズムに合わせることも考えてみましょう。
ただし、ご家族様だけで対応することに限界を感じる場合は、無理をする必要はありません。
「歯医者に連れて行きたいけれど、通院の付き添いが難しい」という状況であれば、訪問歯科について相談することもできます。
ーー第3章|「歯医者に行く」のではなく「歯医者さんに来てもらう」という選択ーーー
認知症の親御様が歯科医院への外出を嫌がる場合、ぜひ知っていただきたいのが訪問歯科です。
訪問歯科は、歯科医師や歯科衛生士がご自宅や介護施設等へ訪問して診療を行う医療サービスです。
つまり、ご本人様が歯科医院へ行くのではなく、歯科医療の側からご本人様の生活場所へ来てもらうという考え方です。
訪問歯科では、症状や状態に応じて、
・虫歯の治療
・歯周病の治療
・入れ歯の作製・調整・修理
・お口の中の清掃
・専門的な口腔ケア
・お口の機能に関する相談
などを受けられる場合があります。
ご本人様にとっては、慣れたご自宅や介護施設等で診療を受けられるため、移動や環境の変化による負担を軽減できます。
もちろん、訪問歯科であっても、診療時に不安や抵抗が見られる場合はあります。
そのため、認知症のある方への対応経験や、ご本人様の状態に配慮しながら診療を進めてくれる歯科医院を探すことが大切です。
まずは「認知症があり、歯科受診を嫌がっている」と相談窓口へ伝えてみましょう。
ーー第4章|認知症の方こそ、お口の健康管理が大切ーーー
「本人が嫌がるなら、歯医者に行かなくても仕方がない」と考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、認知症のある方も、お口の健康を維持することは非常に重要です。
認知症が進行すると、ご自身で歯磨きをすることが難しくなったり、口腔ケアそのものを嫌がったりすることがあります。
その結果、歯垢や歯石が蓄積し、虫歯や歯周病が進行する可能性があります。
また、入れ歯を使用している方の場合、「入れ歯をつけなくなった」、「入れ歯が合わなくなった」、
「入れ歯の汚れが気になる」といった問題が起こることもあります。
お口の状態が悪くなると、食べることや会話にも影響する場合があります。
特に高齢者様の場合、食事量が減ることで栄養状態に影響することもあるため、お口の健康を継続的に確認することが大切です。
「歯が痛い」と本人から訴えがなくても、
・食事量が減った
・硬いものを避けるようになった
・入れ歯を使わなくなった
・口臭が強くなった
・歯磨きを嫌がるようになった
・食事中にむせることが増えた
などの変化があれば、一度歯科へ相談してみましょう。
ーー第5章|ご家族様だけで対応せず、ケアマネジャー様や専門家に相談をーーー
認知症の親御様の歯科受診について、ご家族様だけで解決しようとする必要はありません。
介護サービスを利用されている場合は、まずケアマネジャー様へ相談してみるのも一つの方法です。
「最近、歯医者を嫌がっている」、「入れ歯を使わなくなった」、「食事量が減っている」など、
普段の生活で気になっていることを伝えてみましょう。ほとんどの場合、歯科との連携もできます。
また、訪問歯科の相談窓口を利用する方法もあります。弊社では、歯科衛生士に無料で相談できる電話相談窓口を設けています。
「訪問歯科を利用できるの?」、「どのような歯科医院を探せばいい?」といった段階からご相談いただけます。
ご本人様の状況やお住まいの地域などをお聞きしながら、訪問歯科の利用について一緒に考えることができます。
ご家族様だけで悩み続けるのではなく、まずは相談することから始めてみましょう。
ーーQ&A|認知症の親の歯科受診に関するよくある質問ーーー
Q1.認知症があっても訪問歯科を利用できますか?
A. はい。認知症があることだけを理由に訪問歯科を利用できないわけではありません。
お一人での通院が難しい方を対象として訪問診療を行っている歯科医院があります。
ご本人様の状態や診療内容について、まずは歯科医院や相談窓口へ確認しましょう。
Q2.歯医者に行くことを強く嫌がります。どうすればいいですか?
A. 無理に説得するのではなく、まずはご本人様が何に不安を感じているのかを考えてみましょう。
外出そのものが負担になっている場合は、訪問歯科という選択肢があります。
Q3.本人が治療を嫌がった場合はどうなりますか?
A. ご本人様の意思や状態に配慮しながら、診療方法を検討することになります。
訪問歯科へ相談する際には、「認知症があり、歯科受診を嫌がっている」という状況を事前に伝えておくとよいでしょう。
Q4.虫歯がなくても訪問歯科に相談できますか?
A. はい。口腔ケアや入れ歯の状態確認など、治療以外の目的で相談できる場合があります。
食事や口腔内の変化が気になる場合は、早めの相談がおすすめです。
Q5.どこに相談すれば訪問歯科を探せますか?
A. ケアマネジャー様や訪問歯科に対応している歯科医院、歯科衛生士へ相談できる専門窓口などがあります。
医院探しに迷った場合は、第三者の相談サービスを活用する方法もあります。
ーーまとめ|「嫌がるから無理」と諦める前に、まずは相談をーーー
認知症の親御様が歯医者を嫌がる場合、その背景には、歯科治療そのものへの恐怖だけでなく、
外出への不安や環境の変化、何をされるのかわからないことへの戸惑いなど、さまざまな理由が隠れていることがあります。
そのため、無理に歯科医院へ連れて行こうとするのではなく、ご本人様の気持ちや生活状況に合わせて、
受診方法を考えることが大切です。
特に、お一人での通院が難しい方には、歯科医師や歯科衛生士がご自宅や介護施設等へ訪問する「訪問歯科」という選択肢があります。
「本人が嫌がるから、もう歯医者には行けない」とご家族様だけで抱え込む必要はありません。
「歯医者に連れて行きたいけれど、どうしたらいいかわからない」という段階でも、まずは専門家へ相談してみてください。
まずはお気軽にご相談ください
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